昭和以前は「かざりや」と呼ばれる仕事を商うお店で、煙管（きせる）など
を手作りしていたそうです。 その後煙管の需要が少なくなったために
初代 佐藤浦勝さんが時代に合った時計職人の店を始めました。昭和2年
１９２７年の事でした。
現在の店主佐藤和夫さんは4代目となります。県内でも屈指の老舗です。
和夫さんは教師の道を夢見ていましたが、卒業間近に父親が急逝した
ため後を継ぐべく夢を諦めて日光市の島田商店さんに時計の修理・販売
の修行に3年間住み込みで働きました。その頃に培った高度な修理技術
は今でも商売の役に立っていると言います。大量生産の時代となった今
ではあまり行われなくなりましたが巻き芯や天芯などを精密旋盤を使って
制作したり、クロックの歯車の歯を1枚作り替えるなどの作業をこなします
自分の都合よりお客様を優先する考え方で、年中無休で営業し地元の
多くの顧客の支持を得ています。親切・丁寧をモットーにお客様の時計や
メガネなどのメンテナンスに日々励んでいます。
バルーンアートや米粒に文字を描くなどの特技を持ち、市や町のイベント
などにはピエロの扮装でパフォーマンスをボランティアで行うなど、ピエロ
の時計屋さんでも知られています。
米粒に書いた文字です
